現在の研究

IoT社会に対応したサイバー・フィジカル・セキュリティ

【背景と目的】 近年、流通段階で製品にスパイチップを混入し、データを違法に取得するなど、サプライチェーンを対象とした攻撃が脅威となっています。サービスやシステムのセキュリティを保つためには、製造・流通の段階から不正なモジュールやデータの混入リスクを排除する仕組みが必要です。また、正しく作業・製造が行われたことを第三者が検証できる新しい仕組みが求められています。

IoT社会に対応したサイバー・フィジカル・セキュリティ

【特徴】サプライチェーンでの各構成要素(組織、ヒト、モノ、データ、プロシージャ等)の信頼の基準となるルールや要件を『プロファイル』として定義
⇒柔軟で粒度の細かい信頼性保証が可能
各構成要素から取得した情報とプロファイルを照合し適合性を判断、『証明書』を生成
⇒不正な処理の混入を防止
適合性判断根拠となった情報をデジタル化して保存(『デジタルエビデンス』)
証明書を異なる組織間で相互参照可能な『トラストストア』に登録
⇒問題が発生した場合に第三者機関が検証可能


本研究は、内閣府「戦略的イノベーション創造プログラム 第2期」(管理法人:国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)により実施しています。

 

第5世代移動通信システム (2020年頃の実用化見込) では、同時に多数の端末が多種のトラヒック (例:低遅延なロボット制御、大容量の4k/8k動画)を利用すると考えられています。実現に向けて、時間や場所で利用されない周波数の活用、複数の無線通信システムの適応的な利用を実現する端末の研究開発を進めています。


時間や場所で利用されない周波数の活用

第5世代移動通信システムでは、無線通信に必要な周波数の更なるひっ迫が予想されています。しかし、時間や場所で利用されていない周波数が存在します。

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時間や場所で利用されていない、幅広い周波数の活用(共用)の仕組みを研究開発し、必要な帯域幅を確保します。
※ 主に6GHz以下の周波数帯を対象にしています。

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  • ATR、NEC、京都大学 守倉研究室、大阪大学 長谷川研究室により共同で研究しています。
  • 研究対象を太字、ATR担当分は下線で示しています。

複数無線システムを適応的に利用する端末

第5世代移動通信システムでは、複数の無線システムを用途に応じて利用することが想定されています。

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複数の無線システムを適応的に利用可能な端末に関する技術の研究開発を行います。

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  • ATR、KDDI研究所により共同で研究しています。
  • 研究対象を太字、ATR担当分は下線で示しています。

本研究は、総務省「電波資源拡大のための研究開発」の「複数移動通信網の最適利用を実現する制御基盤技術に関する研究開発」 により実施しています。

第5世代移動通信システムでは、様々な種類の通信が同時に行われると想定されています。

  • 低遅延、小容量、大容量の通信
  • 第4世代と第5世代移動通信システムの混在

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様々な種類の通信を効率的に収容可能な新たな無線通信方式を研究開発します。

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適用例

機器間通信のような場合に、無線資源利用の効率化が可能となります。

第5世代に向けた高度化マルチキャリアによる柔軟な多元接続、ATR先端セキュリティ

【参考】
GFDM(Generalized Frequency Division Multiplexing)、OFDM (Orthogonal Frequency Division Multiplexing)


本研究は、総務省 戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)の「5Gに向けた高度化マルチキャリアによる柔軟な多元接続の研究開発」により実施しています。